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ファイトケミカルって何? 癌を予防できる野菜スープ

野菜スープ

ファイトケミカルとはどんなもので、どんなふうに良いのかをご紹介します。

ファイトというと「闘う」、ケミカルというと「化学」、だから「闘う化学」なのかというと、そうではありません。

ファイトとは、ギリシャ語で「植物」という意味で、ファイトケミカルとは、植物が作り出した「機能性成分」です。

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機能性成分とは聞きなれない言葉ですが、なんの事はない、実に私たちに馴染みのあるものばかりです。

例えば、
お茶の「苦み」
トマトの赤い「色素」
生姜の「辛味」
などです。


機能性成分とは動けない植物が自らの身を守るために、紫外線や害虫などを寄せつけないように編み出したものです。


そのため強力な抗酸化作用があります。

また、ファイトケミカルは決して新しい栄養素ではありません。


タンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラルなど人にとって絶対必要な栄養素とは違います。


ですから、摂らないと体がヤバイことになるわけではありませんが、癌も予防できる凄いパワーを持っています。



癌を寄せつけない4つの作用


ファイトケミカルは癌を予防できると言われる理由は4つの作用のせいです。

① 発がん物質を体外へ排泄する
② 抗酸化作用
③ 癌細胞を攻撃する
④ 免疫力を上げる


それぞれを簡単に説明します。


① ファイトケミカルは肝臓で作られる解毒を促す酵素の生成を助けます。

特に、キャベツやブロッコリーなどアブラナ科の苦味やワサビやカラシの辛味成分がそうです。


② 私たちの体を酸化させて、あらゆる病気の原因とも言われる活性酸素(フリーラジカル)ですが、特に酷いものは遺伝子を傷つけます。


しかし、強力な抗酸化作用をもつファイトケミカルはこの活性酸素を無害化する働きを持っています。


例えば、ニンジンに含まれる「α-カロテン」や「β-カロテン」、
ぶどうやブルーベリーに含まれる「アントシアニン」
トマトやスイカに含まれる「リコペン」
大豆に含まれる「イソフラボン」
緑茶に含まれる「カテキン」などです。
玉ねぎに含まれる「イソアリイン」


③ 癌細胞ができたとしても、ファイトケミカルは その増殖を抑えるために働きます。


また、癌細胞を自然死(アポトーシス)に誘導します。


例えば、ネギに含まれる「システインスルホキシド」
キノコ類に含まれる「β-グルカン」
白菜に含まれる「グルコブラシン」
ワサビに含まれる「ワサビグルコシノレート」などです。



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④ 血液の中にある免疫細胞の白血球に対して  ファイトケミカルは免疫細胞を増やし、さらに、 免疫細胞の働きを活性化させます。


ファイトケミカルを含んだスープを飲んだ患者さんが スープを飲む前後で比べると、平均で43%増えていた という研究結果があります。


例えば、生姜に含まれる「ジンゲロール」
キノコ類に含まれる「β-グルカン」
海藻類に含まれる「フコイダン」
ニンニクに含まれる「アリイン」などです。


このように身近な野菜に含まれるファイトケミカルですが、これを体に摂り入れる最適な調理法を次にご紹介します。



ファイトケミカルの最適調理法


ファイトケミカルを最もよく吸収できるのがスープです。


作り方は超簡単です。


鍋に野菜と水を入れてフタをして煮ます。


水は野菜が隠れる程度でよいでしょう。


これだけです(笑)


そして、20分は煮込んでください。


これは野菜の細胞壁を壊して、ファイトケミカルを抽出させるためです。


そうしてできた野菜の煮汁がファイトケミカル・スープです。


ファイトケミカル・スープの作り方
○野菜は皮がついたままにします
○鍋のフタがしっかりできる物を使います
 (ホーロー製など)
○20分間煮ます
○塩と調味料で味つけしません


1回あたり、200ccくらいのスープを食前や食間に飲むとよいでしょう。


免疫力を高めたい方は200ccのスープを1日3~4回飲むのが勧められます。


残った具材は別の料理に使って味つけをして召し上がってください。


もちろん塩をふってそのまま食べても結構です。


ここでご紹介したファイトケミカルを含む野菜はほんの一部です。


現在、2000種のファイトケミカルが発見されていますが、実際の数は1万に達するのではないかと言われています。


私たちの回りにある野菜のほとんどにはファイトケミカルが含まれていることでしょう。


ところで、日本人が死亡する病気No.1は癌ですが、その癌の原因ってご存知ですか?

諸説ありますが、
第3位は細菌やウイルスによる感染が10%、
第2位は喫煙で、これは30%


第1位は、食習慣です。 これは35%です。


日本人は洋食化が進み、メインのおかずは肉が1番で、次が魚です。


野菜は付け合わせ程度(涙)


食事を活かすか活かさないかは自分次第なのでしょうね。


参考文献:「ファイトケミカル・スープ健康法」



ファイトケミカルを含む野菜


ファイトケミカル 野菜 ファイトケミカル 野菜
アントシアニン ブルーベリー イソフラボン 大豆
ルテオリン ピーマン ルチン  そば
ケルセチン 玉ねぎ カテキン  緑茶
ペスペリジン 温州ミカン ナリンギン  ハッサク
フェルラ酸 米ぬか セサミン  ごま
レスベラトロール ブドウ果皮 ジンゲオール  生姜
クルクミン ウコン アイリン  ニンニク
イソアリイン 長ネギ α-カロテン  ニンジン
リコペン トマト β-グルカン しいたけ
引用:「ファイトケミカル・スープ健康法」



トマトとリコペンの話

余談として、トマトに含まれるファイトケミカルのリコペンについてお話します。


西洋には、「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるそうです。


トマトの赤い色が機能性成分で、健康によいなどとは思いもしませんでした。


トマトを毎日食べている方は少なく食べる方たちと比べると大腸がんと胃がんにかかりにくいことがわかっています。


また、リコペンを摂ることで前立腺がんのがん増殖が抑えられたという例があります。




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