伝統医学アーユルヴェーダや自然治癒を高める健康法まで

ギーの効能 アーユルヴェーダが勧める最高の油

ghee

「ギー」とは無塩バターから水分やタンパク質、糖分を取り除いたもので、精製バターとも呼ばれます。 インドでは料理用油として広く使われています。 

ギーは伝統医学アーユルヴェーダでは治療にも用いられますし、宗教的儀式においては神にも捧げられるほど神聖なものです。 そのギーが持つさまざまな効能についてご紹介します。

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ギーの効能


ギーが及ぼす体質別の効果では熱(ピッタ体質)を鎮め、肌(ヴァータ体質)には潤いを与え、摂り過ぎると体重(カパ体質)を増やします。


ギーを摂っていると心が落ちつきますから、イライラしたりすることが少なくなります。


消化力を上げますが、体全体の熱(ピッタ)を上げることがありません。


脳に滋養を与え、知性と記憶力を高めます。 認知症やうつといった脳機能の低下によって起きる症状を改善することが期待できます。


視力にも良く、また、直接、目に浸すトリートメントにも使われ、目の疾患を改善します。 


ご自分で目にギーの効能を利用したい場合には、寝る前に瞼にかるく塗っておくとよいでしょう。(関連記事:目のケア  アーユルヴェーダ流


ギーは油ですから腸に潤いを与え便通を良くします。 便秘の人は少し多めにとるか、または寝る前にホットミルクにギーをスプーン1杯入れるのも良いでしょう。
(関連記事:便秘解消法 アーユルヴェーダ流


渇きを癒すため、肌と声に潤いを与えます。


現代の栄養学の観点から見ると、ビタミンAとビタミンEを豊富に含んでいます。 また、エネルギーへの変換がスムーズで疲労を回復させてスタミナを増やし、免疫力を高めます。 アンチエイジングの効果もあります。


ギーはアーユルヴェーダで「オ―ジャス」と呼ばれる食物を消化して最終的に得られる生命のエッセンスになり、滋養強壮にたいへん優れています。 


アーユルヴェーダの聖典チャラカ・サンヒターでは「ギーは油の中で最も優れているもの」と記されています。


油を含むほとんどの食物は体内で消化吸収される過程で燃えカスが生じますが、ギーはそれがないほど純度が高いものです。


アーユルヴェーダでは純度の高いものほど浄化力があり、生命エネルギーに満ちていると言います。


ギーは無塩バターを弱火で水分を蒸発することで作るのですが、バターとはまったく異なる物に変わり、乳固形分と不純物が除去されています。  不耐症やカゼインに対して問題のある人でもギーであれば大丈夫ということがあります。


ちなみに、純度という点では、日本の家庭で広く使われているサラダオイルは日持ちするように植物油を化学的に処理された純度の低いものです。 


これは自然な油ではないので、どんな影響が人体に出るかわかったものではありません。 しかも、植物油の原料は遺伝子組み換え植物ときています。


また、厚労省が認めた特定保健用食品、通称「特保」の食用油でも、後になって人体に悪いものが入っていたという話がありますから、気をつけてください。



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デトックスにも使える


パンチャカルマという本格的な浄化療法トリートメントでは、それに入る前にギーだけを1回の食事として30ml前後、2、3日間飲むことがあります。 


これで体内の血管、リンパ管、腸管などのあらゆる管(シュロータスという)にギーが行きわたり、管にこびり付いている毒素をはがれ易い状態にしてくれるのです。 デトックス効果があります。 


ギーのデトックス効果によって管の毒素が少なくなるとエネルギーの流れが良くなります。 


この時の私の体験ですが、ほんとに心が穏やかになり、心地良かったのを覚えています。 熱(ピッタ体質)が落ち着くというのが実感できました。


また、炎症を鎮める効果があるため、ギーを使って浣腸を行うことがあります。



ギーが未体験の方へ 作り方


ご自宅でギーを作るのは簡単ですが、ギーが未体験の方はまずは自然食品を扱っているお店から信頼のおける品質のものを購入されることをお勧めします。 


安価で品質の悪いものも出回っていますので、お店を選ぶことが大切です。


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インドの家庭ではギーをフライパンにひいて加熱したら、そこにターメリック、クミン、コリアンダーなどのスパイスを加えます。 


こうするとスパイスの薬効成分がギーに溶けだしますので、このギー&スパイスで野菜炒めを作ります。 これがインド料理の健康の知恵ですね。


ただ、ギーは値段が安くないので、我が家では出来上がった料理やスープやみそ汁にかけて使っています(笑)。


ギーをご自身で作る場合ですが、大手食品メーカーが出している無塩バターに対しては、私は個人的に信頼をおいていませんのでお勧めはしません。 


なぜなら、大量生産されているバターなど、その原料となるミルクを出す牛がのびのびとした環境で育てられているとは思えないからです。
(関連記事:ミルク(牛乳)は健康に良いのか悪いのか



家庭でのギーの作り方




ところで、体の過剰な熱(ピッタ)を抑えたいと思っているのでしたら、オリーブ油でも代用できます。





ただし、エクストラバージンに限ります。 


他にピュアオリーブ油というのもありますが、ちゃっかり化学処理されていて、全然ピュア(純粋)じゃありません(^0^)。



注意することと保存について


ハチミツも滋養強壮に優れた食品ですが、ギーとハチミツの二つを同量とると毒素を生じるので注意が必要です。


ギーは光を通さないような瓶に入れるか暗い所に置いて保存します。 保存期間は約3カ月くらいです。  ただし、密閉して空気に触れない状態であれば数年は保存できるでしょう。



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