伝統医学アーユルヴェーダや自然治癒を高める健康法まで

やる気が出ない原因が体にあるケースとその対処法

やる気が出てこないことにはいろんなケースがあります。

今回、ここで取り上げたい「やる気が出てこないケース」とは

①以前は好きだったことに対しても、なぜかやる気・情熱が出てこないケース
②何をやるにつけてもやる気が起きないで、だるい眠たいなどの身体的
 症状もついている鬱っぽいケース

これらのやる気の出ない原因が心(心臓)または体全体に
関わっているケースでの対処法をインド医学アーユルヴェーダの
観点からご紹介したいと思います。

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やる気・情熱が消えたケース


何年も前に受けた心の傷が癒されずに残っていることは
だれしもよくあることですね。

例えば
好きな道で挫折した、
自分がしたいことを親から止められた、
恋人と別れた、
自分のせいで人を苦しめたことからくる罪悪感などなど。


その心の傷を肉体面から診ると
心臓の弱さ」として体に痕跡として残っていることがあるんですよ。

これはアーユルヴェーダの医師が脈診でみると
ピッタという熱の体質が下がっているのがわかります。


しかし、私たちは心にショックを与えた出来事と
真正面に向きあうことはあまりにも辛いために、年月とともに
自然と記憶の片隅に追いやってしまいます。


アーユルヴェーダでは心と心臓は密接な関係があり、
心臓が弱ったままでいるとやる気や情熱の欠如、あるいは
優柔不断、情緒の不安定(悲しみ、怒りなど)
などとなって
表れると言います。

心の傷によって心臓が弱くなって、それでやる気が起きないなどとは
本人は気づいていないことがほとんどです。


このようなケースで再びやる気や情熱を取り戻すには
自分で解決するのではなかなか難しいと思いますので、
専門家の力を借りることが良いと思います。

何らかのセラピー、ヒーリング、カウンセリングを
受けられることをお勧めします。



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体がだる重いケース


次のケースは体全体がだるかったり重たく感じたりして、
充分な時間寝ているにもかかわらず、活動時間中にも眠気を感じたり、
何ごともおっくうで、行動に取りかかるのが遅いといったものです。

アーユルヴェーダ的に解説すると身体的な重さ要因となって、
これは決して体重のことではありませんが、
そのために心にも重たいという質が加わっているのです。


この重たいという感覚は3つの原因があります。

①カパ(体格、骨、筋肉など)と呼ばれる体質の増加
②毒素(アーマと呼ばれる)の増加
③消化の火が弱っている

どれも重たい質を心身に与えますし、
症状からだけだとどこからの影響かは判断しづらいところです。


【カパ体質が増えたケース】

①のカパ体質の場合はカパを増やす食材を普段からよく摂って
いたために体質が偏ってしまったことが原因です。

カパを増やす主な食材とは「穀物、砂糖、油、乳製品」などです。
この他にもいろいろあり、別記事にまとめていますのでご参照ください。
(関連記事:詳細なカパの食材一覧表


ある種の鬱は特に砂糖の摂り過ぎから影響を受けた
心の重さが原因のケースがあります。


カパを増やす食材に心当たりがあれば数日間は控えてみて
心身が軽くなるか様子を見てみるとよいでしょう。


カパは心身に重さという質を与えるのですが、
これは決して悪いことばかりではありません。

例えば、心が安定している、落ち着いているなどの良い面もあります。

しかし、カパが増え過ぎるとやる気が起きないに加えて、
家から出たくない、人に会いたくない、じっとしていたいなどの
悪い面でのカパの重さが出てくるのです。
 
大切なのはバランスだとアーユルヴェーダは言います。
(関連記事:カパ体質の特徴カパを下げる 行動と食事


【毒素が増えたケース】

毒素(アーマ)が増える原因も食事なのですが、
この場合は食材の種類ではなく、食べ過ぎが原因です。

自分の消化力以上の量を食べますと、消化されなかった未消化物が
体内に溜まっていきます。

たまった毒素の量によって症状が酷くなっていきます。
眠たい、やる気がでない、心身が重たいなどは初期の段階です。
(関連記事:毒素の蓄積段階別症状

毒素を減らすにはまずは腹八分の食事から始めて、
次の食事を始める際には前の食事がきちんと消化されて
空腹感があることを確かめてから食べるようにするとよいでしょう。


【消化の火が弱っているケース】

消化力のことをアーユルヴェーダでは火に譬えます。

この火は単に食物を燃やして変換させるだけでなく、
やる気、気力、困難にチャレンジする、闘争心などと関係しています。


これを車でたとえると、弱いエンジンでは
ガソリンを点火しても充分にエネルギーに変換できないために、
アクセルを踏んでも走りに力が発揮できずノロノロと進むようなものです。


先のカパ体質や毒素の増加のケースと違って
眠気を感じることは少ないですが、だるい、重たいといった感覚はあります。


この火力(消化力)を復活させるには少食にすることです。

消化力を釜戸に譬えますと、
釜戸の中の燃やす材料が大き過ぎたり湿っていたりすると
燃やすのが難しくなります。

これは自分の消化力以上の重たい食事をした場合に当てはまります。


火に勢いを取り戻すためには、
火がつきやすい藁や新聞紙などを使うように
消化にやさしいく温かいものを食べることです。

そして空腹の時間を長くもつことで
火の力が徐々に回復してきます。


また、前述の毒素が胃に溜まっているために
消化力が落ちていることも少なからず関わっていますので、
これに対しても少食が有効です。


なお、消化力を弱くする原因に恋わずらいなどの
心理的な要因ももちろんあります。

この場合はアーユルヴェーダではなく、
心理的なアプローチによる解決法、先述のカウンセリングや
セラピー、ヒーリングなどがよいでしょう。




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