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ピッタの乱れを整える食事と行動とは

ピッタ体型

ピッタ体質は「強い消化力、鋭い知性」といった良い特徴があるのですが、不適切な行動や食事によってピッタが乱れて(増えて)いくと心身に「熱さ」といった質が増えていきます。

この過度な「熱さ」がピッタ特有の病気へと進行させます。ピッタの悪化を未然に防ぐポイントは冷ますことです。

では具体的にどのように冷ますのかを行動と食事の面からご紹介します。

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行動編


ピッタの人はエネルギッシュなために物事にのめり込んでしまうことがあります。


熱中するという言葉にもあるように、熱くなりやすい気質なのです。


例えば、会社経営者は困難にチャレンジし、壁を超え、成功を達成することに熱中して、心の平安や家族との団らんを忘れてしまい、気づいた時には家族が離れていた、なんて話はよく聞くことです。


このようなことにならないために、適度に活動から離れ、静かな時間を持つことは心の熱中症にならないための大切な習慣です。


熱いお風呂に入ることはピッタをますます増長させますので、お風呂はぬるめが良いでしょう。 


美しい自然の景観を見ることはピッタに良いことです。 


特に広々とした風そよぐ草原、静かな湖、夕日に染まる空、満月などは心を鎮めてくれます。


川辺をのんびりと散歩することもよいでしょう。(水という火と反対の質の近くにいることに意味があります)


室内に観葉植物を置き、目に留まるところに緑があればピッタを和らげてくれます。


また同様に、水槽に魚を飼ってそれを眺めるのもよいでしょう。


ブルー系の色は心を涼める効果がありますので、室内にもそれを配するという使い方も効果的です。


ピッタが高まった人が議論をしだすとついつい相手を打ち負かそうと躍起になります。 


そんな自分に気づいたら、ひとまず議論は置いておき、冷静さを取り戻すことに意識を向けてください。


アクション映画やロック音楽の刺激は熱くさせますから、その勢いのままに人に接っするのはやめましょう。あなたの印象が悪くなるだけです(笑)


白ごま油のオイルマッサージでは体が火照る感じがする方はオリーブ油かココナッツ油で試してみてください。 次は熱くならないための食事をお伝えします。
(関連記事:オイルマッサージの方法



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食事編①


ピッタ体質の人が辛い味の食事を取ることは、元々熱がりな人が自ら熱を煽るようなものです。


このような食事を続けていたら、そのうち胃腸炎などの炎症系の病気となって現れてくるでしょう。


また、お腹が緩くなって下痢を起こしたり、あるいは痔などの症状を起こしやすくなります。


ピッタの熱い質を整えるには「刺激」を避け、冷ます作用のある食事をすることです。


辛味の強い料理を食べて熱くなり、汗が出た経験がありませんか。 辛味はピッタを上げますから少量にするべきです。


寒い季節に限っては辛いものでもよいのですが、ただし、こと唐辛子に関しては常食はお勧めできません。 


心理的にも熱くして、イライラという形で出やすいからです。


ピッタを冷ますためによく誤解されるのが、アイスクリームなどの冷たいものの飲食です。


残念ながら冷たいものを摂ると胃の消化力が落ちて消化不良になります。 その結果として病気の原因である毒素を生じさせてしまうことになるのです。



食事編② 発酵食品やスパイス


「酸味」と「塩味」も「辛味」ほどではないですが、ピッタを高めます。 


強い酸味の効いた酢漬けの食品を食べ続けているとピッタを上げることになります。


乳製品の中ではアーユルヴェーダ的に「甘味」とされる牛乳、「バター、ギー(精製バター)」は良いのですが、発酵させた「ヨーグルトやチーズ」は酸味が加わっているのでピッタ向けの食品とは言えません。


「お味噌」も発酵食品ですからピッタを上げます。 


味噌を食べるとどうも体が熱くなるなどのピッタ特有の症状が出る場合には、薄味にしたり、あるいは麦味噌にするなどしてピッタを上げない工夫をするとよいでしょう。


それでも味噌が合わないと感じらればやめたほうがいいかなと思います。


発酵したものの中で体を熱くさせる最たるものは「アルコール」です。 飲み過ぎが肝炎の原因になるのは、解毒機能をオーバーして肝臓に熱が溜まるからです。


中年になると誰しもピッタの働きが増えてきます(子供時代はカパでふっくら、老年はヴァータで乾燥)。 


ピッタは意外にも髪の毛とも関係しています。 働き盛りの中年男性がお酒飲み過ぎてさらにピッタが増え、その結果、頭の毛が薄くなるというのはよくあることです。 もちろん女性にも当てはまります。


ただ、遺伝子のよって禿げやすいというのもあるので、絶対、食事だけのせいとは限りません。


もう一つ、ピッタで意外なのは目と関係していることです。 アーユルヴェーダ流の目のケアについて別記事で書いてますので、気になる方はご覧ください。
(関連記事:目のケア  アーユルヴェーダ流


加工食品に使用されている添加物の刺激や不純性もまたピッタには良くない影響を与えます。


サラダ(生野菜)がもつ「苦味」や「渋味」はピッタの熱を和らげてくれます。


ただし、スパイスや塩、油をふりかけるとピッタを高めますので味つけは最低限にとどめるべきです。


スパイスの多くは刺激的でピッタを高めるので控え目に使うことが大切です。 


ただ、スパイスでもペパーミントやターメリック、フェンネル、コリアンダー、カルダモンなどは冷ます作用があるので積極的に使っても良いでしょう。


甘い果物のジュースはピッタを緩和させるのに良いものです。酸味の強い状態の果物は使わないでおきます。


コーヒーは体温を下げるので一見良さそうですが、カフェインが消化(アグニ)を乱しますので健康には良くありません。


夏によく飲まれる麦茶は体温を下げてくれるのでピッタ向きの飲み物です。
(関連記事:麦茶の7つの効能とは )


赤みの肉はピッタの人には向きません。 


油は熱性を持つものが多いですが、ギー、オリーブ油、ココナッツ油は冷ます作用がありピッタ向きの油です。



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