伝統医学アーユルヴェーダや自然治癒を高める健康法まで

脳疲労② 回復させる食べ物ウソホント

脳疲労2

脳のエネルギーは食事から得られますが、
その食事がもし不適切な食べ物であったら、
それは効率の悪い栄養補給をしていることになります。

また、脳には糖分をとると良いと言われますが、
果たしてそれは本当なのでしょうか?

ここではインドのアーユルヴェーダ医学に基づいた
脳を疲労から回復させる食事についてご紹介します。

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回復させる食べ物


脳の疲労を解消させる食事にはポイントは2つあります。
一つは「何を食べるか」ということと、2つ目は「食べる量」です。


まず、食べ物からご紹介します。

「滋養のある食べ物」とか「精をつける食べ物」といった表現がありますが、
これは生命エネルギーを豊かに含む食べ物という意味です。

栄養学でいう5大栄養素も大切ですが、
それ以上に大切なのがこの生命エネルギーで、
これなくしては人は生きてはいけません。


現代の科学ではこの生命エネルギーはまだ発見されていませんが、
古代から人は生命エネルギーの存在を捉えてきました。

アーユルヴェーダではこの生命エネルギーのことを
「オ―ジャス」と言います。


生命エネルギー「オ―ジャス」は食物を消化後、
7つの過程を変換されて最終的に産出されるものですが、
オ―ジャスになる一つ前の段階は男性では精子、女性では卵子になります。

生命エネルギーが豊かな人は元気ですし、精力も旺盛です。
病気になりにくく、若々しく、肌の光沢もあります。


また、生命エネルギーは脳にとっても重要な栄養源です。

アーユルヴェーダ的にいえば、生命エネルギーを豊かにする
食生活を普段からすることで脳は元気になり、疲れにくくなります。


ちなみに中国でいう「気」は動き促すエネルギーで、
電気みたいなものです。

これが不足すると血液の循環が悪くなりますし、
思考することもできません。

中国の「気」はインドでは「プラーナ」とほぼ同じものです。

それでは次に生命エネルギーが豊かな食材についてご紹介します。


生命エネルギーと食事


生命エネルギーを豊富に含む食材とそうでない食材があります。

豊な食材とは主に「お米、小麦、旬の熟した果物」などです。
(お米は胚芽米、小麦は全粒粉が栄養と消化の面からベストです)


その他には
ナッツ類(アーモンド、くるみ、ピスタチオ)
レーズン、デーツ、生ハチミツ(非加熱)、ギー(精製バター)など
(関連記事: 命の源オ―ジャス


また、良質の油で調理した、できたてのものが良いです。
これによって消化が促され、体に潤いを与えます。

最近、脳には質の悪い油(サラダ油など)が悪影響を与え、
認知症の原因になることが指摘されてきました。

逆に良質の油は認知症を予防し、
脳を活性化させる働きがあります。



生命エネルギーになりにくい食材としては
以下のようなものがあります。

○肉や魚
○加工食品、冷凍食品
○新鮮でないもの
○電子レンジでチンしたもの
○調理して数時間以上たったものなどがあります



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食事量と脳の関係


昔から健康には腹八分と言いますが、
これは脳の健康にとっても実は大きな関係があります。


食べ過ぎてしまうと、消化できなかった残留物が体内に残り、
それは時間が経つと毒素になります。

毒素は西洋医学的に言えば悪玉コレステロールのようなものです。


毒素は体全体を弱くするだけでなく、
脳の血管や細胞間に付着して脳の活動を鈍くさせ、
ひいては脳梗塞や認知症の原因にもなります。


どんなに栄養価の高い食材でも最後まで消化しないと
生命エネルギーには変換できませんから、
そのためにちょっと少なめの量を食べるようにすることが
脳に常時生命エネルギーを送り続けるコツです。

そうすることで脳は疲労とは無縁のものになります。


糖分と脳


脳のエネルギー源は糖分だから砂糖をとれば良い、
とはよく言われますが、これには注意が必要です。


白砂糖や三温糖などは原料のサトウキビから出来上がるまでに何度も精製されて、
その過程でミネラルやビタミンなどの栄養が完全に失われています。

それはもうただの「甘い化学物質」と呼んだほうがいいでしょう。


白砂糖・三温糖の弊害の一部を上げてみますと、血液を汚し、
体温や免疫力を下げ、カルシウムを奪って落ち着きがなくなり、
集中力や思考力も低下させ、頭や気分を重くして、多くの病気を
生じさせる原因にもなります。

要するに、脳を返って疲れさせ、働きを鈍くさせるのです。


栄養が失われていない糖分としては黒砂糖、てんさい糖、
メープルシロップ、非加熱の生ハチミツなどがよいでしょう。


しかし、脳が疲れていて頭が働かないと思ったら
栄養補給よりもまず先に休むことが一番です。

なぜなら、もし、歩き続けて足が疲れた時に、栄養ドリンクを飲むのと
休むのとどちらを選択したほうがこの先、長く歩けますか?と聞かれたら、
ほとんどの方は一旦休んだほうがよいと経験的に知っているのではないでしょうか。

(関連記事:脳疲労① 4つの原因と3つの回復法


最後にコーヒーについてですが、コーヒーのカフェインは眠気を
防いでくれますが、これは休みたい脳を無理に興奮させているだけです。
脳の機能が向上しているわけではありません。

参考図書:「脳の疲れをとる本」蓮村誠




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