伝統医学アーユルヴェーダや自然治癒を高める健康法まで

アグニ(消化力)がアーマ(毒素)を消しオ―ジャスを作る

アグニとは「火」にたとえられるもので、
食物の消化をはじめさまざまな機能を持っています。

普段、私たちの体を温かく保ってくれるのも
このアグニのおかげです。

そんなアグニの機能についてご紹介します。

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アグニの機能とは


アグニはドーシャ(体質)で言えばピッタになります。


アグニが適切に働くことで私たちは食物から「オ―ジャス」という
生命を維持する上で最も大切なものを得ることができます。



「オ―ジャス」とは食物を消化する7つの過程を経て、
 最終的に産出される生命のエッセンスともいうべき物質です。


しかし、もし消化がきちんと働いていない(弱い)と
食べ過ぎていなくても未消化物を生じ、やがてそれがアーマ(毒素)となります。


このような理由でアーユルヴェーダでは
アグニが適切に働いているか否かをとても重要視しています。


アグニは病気の予防から治癒までのどの段階に
おいても健康の鍵をにぎる大切な機能です。


胃に不快感がなければそれでよしとする西洋医学とは
だいぶ考え方が違いますね。


また、アグニは知識の理解や吸収力、そして
物事を前に進める気力にも関係があるのです。


以外に思われるかもしれませんが、これらのことと
アグニ(火の質)は深い関係があるのです。


下剤であるひまし油を飲むと腸内の便が溶かされ、
アグニの火は弱くなりますが、
同時に気力ややる気、知的好奇心、理解力なども
一気になくなるのがわかります。
(関連記事:ひまし油の超デトックス効果



消化力を下げるきっかけ


アグニをいつも良い状態に保つためにも
アグニを下げる下記の原因を避けることが大切です。


  • 消化に時間がかかる重たい食事を多くとること
  •  (例)肉、芋、チーズ、ケーキ、油をたっぷりつかったものなど
      重たい食事をする時には量を調整したり、生姜や大根すりなどの
     消化を助けるものを使うなどして工夫するとよいでしょう。


  • 食べ過ぎ
  • 前の食事が消化されていないのに次の食事を始めること

  • 食事の時間が不規則に変わること
  • 1時間以上かけて食べる

  • 早食い
  • 立ち食い

  • カフェイン

  • 冷たい食事、飲み物

  • 調理してから時間が経った食事
  • 加工食品

  • 断食
  •  食欲がないので1食抜いたりする程度はよいのですが、数日間の
     断食を行う場合は指導者の下で行ってください。


    上記のようなことを数回やったところで消化力が下がることはないで
    しょうが、連続して繰り返していると知らぬ間に下がってしまうことが
    あります。


    ピッタ(体熱)を下げるけれどもアグニを上げるものとしては
    ギー(無塩バターから水分を蒸発させたもの)があります。
    (関連記事: ギーの効能 アーユルヴェーダが勧める最高の油


    食事をいつもおいしく感じているか、
    その感覚を大切にしましょう。 
    それもアグニが健康であることのバロメーターです。



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    夏バテと消化力の関係


    暑い夏になるとどうしてスタミナが切れたようになり、
    力が入らないのでしょうか。 


    夏になると外気温が上がるため、体は体温を下げようとアグニ(火)
    の活動を抑えようとします。



    そうなると消化力が下がり、食欲は自然と落ちていきます。 


    アグニは車で言えばエンジンのようなものです。


    エンジンの馬力が弱いと車の走りも弱くなるように、
    アグニが弱いと消化力が下がるだけでなく、
    行動力とやる気も弱くなっていきます。


    これがいわゆる夏バテです。


    逆に、外気温が下がってくるとアグニは再び強くなっていきます。
    秋になって食欲が増すのはそのせいです。


    そして、最もアグニが強くなるのは最も寒い冬の時期です。


    話を夏に戻しますが、
    食欲のない時はスパイシーなものが食べやすいからといって
    辛いスパイスを使うと、確かに食べる時は食が進むのですが、
    後がたいへんです。


    辛いスパイスのお陰で体は余計熱くなります。 


    それでまたアグニが落ちることにつながります。


    唐辛子をふりかけたフライドチキンがテレビCMで流れていましたが、
    確かにおいしそうです。 


    そして横には氷の入ったジュースがあったりして。 


    私もアーユルヴェーダの知識が無かったら、
    おもわず食べてしまいそうです。(笑)


    これは食欲を煽るという不自然なやり方によって
    食事を促しています。


    また、夏にスタミナをつけるために豚肉やうなぎが良いなどと
    言われますが、栄養学の観点から言うと確かに栄養はあるのでしょうが、
    あんな消化に重たいものを胃が欲するわけがありません。


    もともと夏にはあっさりとした味で、熱くないものを摂りたいのが
    自然な欲求です。 


    しかし、冷た過ぎるものの摂り過ぎは、
    これまたアグニ(消化力)を下げるので食欲がなくなります。


    消化にも負担が少ない、それでいて体を冷ます作用のある
    フルーツの新鮮なジュース



    夏はこれで栄養を補給するのが良いでしょう。




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