アーユルヴェーダ流の健康になる食事法② 習慣編
今回はアーユルヴェーダが勧める適切な食べ方の第2弾です。
○毎回の食事で、6つの味、「甘味、塩味、酸味、辛味、渋味、
苦味」をとるようにします。
味によって3つのドーシャ(体質)に与える影響がそれぞれ違い
ます。
○毎回の食事で、6つの味、「甘味、塩味、酸味、辛味、渋味、
苦味」をとるようにします。
味によって3つのドーシャ(体質)に与える影響がそれぞれ違い
ます。
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例えば、甘味でしたら
ヴァータを下げ、ピッタを下げ、カパを上げます。
もし、一つないし二つの味に偏って取り続けていると、体質
(ドーシャ)に偏りが生じてきます。
6つの味を全てとることによって各体質に均等に刺激を与えること
が健康の秘訣です。
○食事中に白湯を飲みます。
お白湯は消化を促しますが、冷たい物を飲むと胃が冷やされ、
消化に負担をかけることになります。
○食物と液体は胃の3分の2以下に留め、
残りの3分の1は空けて おきます。
胃の中に空いたスペースがないと消化後の胃のぜん動運動がスム
ーズに行かないからです。
○食事は調理仕立ての、温かいものを食べます。
旬の野菜や果物に滋養があるように、調理したてのものに栄養があります。
調理後、数時間経ったものを再加熱するのはよくありません。
○食事をする時間は毎日、決まった時間にします。
毎日同じ時間に決まったことをする習慣を持つと体内時計が働いて
体が自然にそれを行うのに適した反応をするようになります。
起床時間もそうですが、毎日、同じ時間に起きていると、一日だけ
違う時間に就寝しても起きる時はいつもと決まった時間に目が覚め
ることがあります。
消化にも同じことが言えます。
○食事の量と内容は、次の食事時間までに消化できる程度にします。
前の食事を消化し終え、スッキリとした空腹感と食欲がある状態で
次の食事を迎えるようにします。
食事をとってから3時間以上経つと空腹感を感じることがありますが、
まだ前の食事の消化は終わってはいないはずですから、それは
偽空腹感です。
(普通の食事を消化するのには4~6時間はかかります。)
そんな時にはお茶でも飲むとすぐに偽空腹感は満たされるでしょう。
このような偽空腹感の時は本当に次の食事をしたいという「食欲」は
ありません。
しかし、多くの人が偽空腹感の状態なのに、食事の時間がきたら
食べるということを習慣にしているようです。
決まった時間に食べるのはあくまで前の食事が消化されていると
いう前提でのことです。
そうでないと、前の食事の未消化物がまだ残っている状態で次の
食事を開始することになりますから、その未消化物は体内に溜まっ
ていって、やがては病気の素となるアーマ(毒素)となっていき
ます。
このちょっとした習慣を取り入れるか否かで、後になって健康度に
大きな違いとなって現れてくるでしょう。
腹八分、医者いらずですね。
○1日の食事の中で昼食に多くの量をとり、夕食は軽くします。
人の消化力は昼が最も強いので、昼食をメインにするほうが自然
です。
夕食の量は就寝前までに消化が終わっているのが理想的です。
睡眠中にお腹が空であれば深い休息を取ることができ、また、
睡眠時間も自然と短くなり、起床時も気持ちに重さがなく、
スッキリと起きられます。
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○食後1時間以内には飲み物をとりません。
飲み物をとることで消化液が薄くなり、消化にかえって時間を
かけることになります。
○心が落ち着いた状態になってから食べ始めます。
食べ始める前に目を閉じて30秒~1分くらい待って、心身が落ち
着いている状態になっていることを確認します。
心身が落ち着いていないとついつい勢いで食べ過ぎてしまいがち
です。
テレビや音楽をかけながら食事をするとヴァータが煽られて、
体が今欲している食事の量に耳を傾けることができなくなります。
○食後、20分~30分くらいは活動を控え、くつろぎます。
この後に軽い散歩(2,3分くらいでも充分)をするとアグニ(消化
力)が刺激され、消化を促進してくれます。
また、食後30分くらいは目を使うこと、例えば、読書、パソコン
など小さな文字を見ることなどは控えておきます。
○食事にかける時間は1時間以内にしておきます。
早食いはいけませんが、また、あまり長く時間をかけて食べるのも
よくありません。
○食事の順序
食事の順序は消化に時間がかかるものから食べ始めます。
最初は甘いもの、油もの、肉・魚、硬いものなどから食べ始め
ます。
ほとんどの方がデザート(甘いお菓子系)を食事の最後の楽しみに
とっておきますが、最初に取るほうが消化にはやさしくなります。
最後に苦い、渋い味をもってくると食事を満足して終えることが
できます。
食事の最後に緑茶を飲むのはアーユルヴェーダ的にみて理に適った
ことだと思います。
次から次へと欲しくなる塩辛いものなどを最後の方にもってくると、
体が欲している以上の食事をしかねないので、中頃にもってくると
よいでしょう。
(関連記事:アーユルヴェーダ流の健康になる食事法①-オ―ジャス編 )
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