自律神経失調症を自然治癒で治す方法
自律神経失調症を治すには薬だけはなく、自分でもできることがいろいろとあります。
人は精神的ストレスや肉体的ストレスがかかると自律神経が乱れやすくなすくなって、心身に不快な症状が出やすくなります。
逆に自律神経を落ち着かせ、整える方法もありますので、ここでは生体リズムを整える、睡眠、食事、リラックス法、運動の面から自律神経失調症を自然治癒で改善する方法をご紹介します。
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自律神経失調症を治す具体的な方法の前に、治療上のポイントを上げておきます。それは
・心身ともにリラックスすること ・疲れないこと ・心と体の両面からアプローチすること |
生体のリズムを整える
規則的な時間で日課をおくると体にリズムをつけられて、心身の状態が安定しやすくなります。
特に大切なのは起床時間と就寝時間です。その次に大切なのが毎日の食事の時間です。 まずはこの3つを核として生活の中に規則性を定着させていきましょう。
就寝時間については人の体が自然に休みたくなる夜10時前後が適切です。
起床時は朝6時前後が適切です。この時にできるだけ日光を浴びると生体リズムがさらに自然と同調しやすくなります。
朝8時を過ぎるて起きると返って体が重たく感じられます。
昼食は12時前後の1時間くらいが最も消化力が高くなる時間帯です。(インド伝統医学アーユルヴェーダより)
また、適度な運動を日課に取り入れることも体にリズムをつけます。 散歩程度の軽い運動でも充分効果はあります。
以上、体にリズムをつけるための日課について述べましたが、神経質になって日課を開始する時間を数分も違わないようにする必要はありません。
ぼちぼちやっていきましょう。 特に神経症型の自律神経失調症の方はこの点にはお気をつけてください。
充分な睡眠をとる
自律神経失調症の人にとって充分な睡眠がとれることは休息をとる上で非常に重要です。
それでは充分な睡眠がとれる方法についてですが、
① 枕を選ぶこと
自分の首に合っていない枕を使っていると、血行が悪くなって交感神経が活発になり肩コリや頭痛、浅い睡眠などが起きることがあります。
普段は枕なんて気にされないかもしれませんが、枕を試せるお店で横になってみると今使っている枕が合っているか否かがわかると思います。
② 就寝前のホットミルク
カフェインが入眠に良くないことはよく知られていますが、とても辛い、酸っぱい、塩っ辛いものを食べることも神経を覚醒させますので、夕食に辛いカレーやキムチなどは控えたほうがよいでしょう。
心身を落ち着かせるにはまったりとした味、自然な甘みが良いです。そういう意味で寝る前にホットミルクを飲むのは効果的です。
その他の不眠を改善する方法については当ブログの別記事にて詳しく書いてありますので、こちら(軽症うつによる不眠を治す方法 15のコツと食事 )を参考にして頂ければと思います。
食事編
食事のバランス
自律神経失調症を治すために良い食事というのは特定の食品ではなく、バランスのとれた食事です。
同じものばっかり食べていると交感神経か、または副交感神経のどちらかだけを刺激する食事になっている可能性があります。
偏食をしているか否かは自分では気づかないこともありますので、一つの判断の目安として以下のポイントを上げておきます。
○甘味、辛味、苦渋味、塩味、酸味に偏りはないか? ○肉、魚、野菜、豆、米・小麦、海産物に偏りはないか? ○温かいものと冷たいもの、乾燥したものと油っこいものに偏りはないか? |
自律神経失調症になると食欲が低下することもあり、食事などどうでもよい気分になりがちですが、そこは注意したいところです。
カルシウム
ミネラルの中でもカルシウムは特に精神の安定と関係があります。
最近は切れる子供が多いですが、その原因の一つにカルシウム不足が指摘されています。
カルシウムを摂るためには牛乳が良いというイメージがありますが、これはまったくの誤解です。 実は牛乳摂取量が多い国の人ほど骨が弱いことがわかっています。
それよりも煮干し、ひじき、干しえび、わかめ、ごまなどがはるかにカルシウムを含んでいます。
ネットで「カルシウム 一覧表」と検索すればどの食品にカルシウムが含まれているかを簡単に知ることができますが、それらの食品を食事の中にうまく組み込めない場合にはサプリメントを利用するとよいでしょう。
悪い食品を避ける
自律神経失調症の人にはできるだけ避けるべき食品というのがあり、これは良い食事をすること以上に大切なポイントです。
その避けるべき食品とは
・砂糖(調味料、お菓子、清涼飲料水など。血液を汚し、疲れやすい。) ・コーヒー(体が冷えて、気の流れを悪くします。) ・お酒 |
リラックス法
入浴
心身が疲れたり、筋肉や神経が緊張している時に最も簡単にリラックスさせる方法は入浴ではないでしょうか。
ぬるめの温度に20分程度、浸かっていると副交感神経が働いて緊張が緩和されますし、入眠もしやすくなります。
逆に熱い温度で長く浸かっていると代謝が上がって交感神経が活発になり眠りに入りにくくなります。
お風呂でのリラックスを促進するには、薬用の入浴剤やミネラルの豊富な自然塩などを利用するのもよいでしょう。
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アロマオイル
香り(アロマ)はたくさんの種類があり、目的に応じて使えば自律神経失調症の改善にも役立てることができます。
例えば、心を穏やかにしたい時にはイランイランやカモミールなどのアロマオイルがあります。
緊張をほぐすにはクラリセージやローズ、オレンジがよく、睡眠を促してくれるものにはラベンダーがいいでしょう。
逆に落ち込んだ気分を上向きにしてくれるものもありますので、抑うつ傾向がある人にはペパーミント、ユーカリ、ネロリなどが勧められます。
個々人で香りの好みもありますから、購入する場合にはお店で香りをかいでから選ばれるとよいでしょう。
アロマの品質はオーガニックなものを選ぶようにしましょう。
笑い
笑いは免疫力を高めることが実験によってわかっていますし、心を癒すのにも効果があります。
おもしろいことが無くても意図的に笑うことで心身を健康にしていく笑うヨガというのもあります。(関連記事:マインドフルネスとは なぜ薬なしでうつが改善するのか )
音楽
脳波がα波になる音を集めたCDなどもありますので利用するのもよいでしょう。
モーツアルトやバッハの音楽もリラックスには良いです。しかし、嫌いな場合は無理に効かないほうがよいでしょう。
運動
体を動かすと交感神経が刺激されますし、ストレスの解消にもなります。
自律神経失調症の改善には心からだけでなく、身体面からのアプローチも大切です。
自律神経失調症だと運動する意欲がわかないこともありますが、無理のない範囲で体を動かしていくとよいでしょう。
前述の散歩でもいいですし、自転車で好きな景色のところを回るだけもいいです。
運動ではありませんが、ヨガも身体機能を全体的に高めるので自律神経失調症の改善には効果的です。
腹式呼吸法も心身をリラックスさせ、血圧を安定させたり、冷え症を改善するなどさまざまな効果があります。
自律神経失調症は1、2カ月で治るものではありませんし、また、これをすれば確実に改善するという治療法もわかってはいません。 いろいろな方法を試しながら良いと感じたものは継続していくとよいでしょう。
また、かかりつけの病院の先生だけでなく、セカンドオピニオンを求めたり、健康法の専門家のアドバイスを受けることも有益です。
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