アロエの8大効能 胃潰瘍や便秘、ダイエットにも
アロエの効能は火傷だけではなく、万能薬として胃潰瘍や糖尿病の予防改善から、便秘やダイエット、美肌等々まで幅広く使えます。薬に頼らず自然由来のもので治したい方にはアロエは実にありがたい家庭薬草の王様です。
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万能薬
アロエは西洋でも東洋でも古くから民間薬として愛用されてきました。
古代ギリシャの哲学者アリストテレスはアロエの効能をアレキサンダー大王に伝え、その大王はアロエを愛用したと伝えられています。きっと遠征地での兵士の傷を治すのにも使ったことでしょう。
アロエの効能は数え上げたらきりがないほどですが、実際に試されて効果がわかっている疾患は下記のとおりです。
口内炎 不眠 二日酔い 便秘 痔 膀胱炎 胃潰瘍 十二指腸潰瘍 胃炎 胃下垂 火傷・きり傷 湿疹 シミ 肌荒れ ニキビ 糖尿病 肝臓病 神経痛 リウマチ 風邪 気管支炎 喘息 のどの痛み 鼻炎 蓄膿症 中耳炎 歯痛 歯槽膿漏 口臭 薄毛 白髪 貧血 更年期障害 自律神経失調症 高血圧 心臓病 肩こり・腰痛 めまい 老眼 |
このようにたくさん効果があるアロエですが、その中でも特に顕著な8大効能について詳しくご紹介します。
なお、ここでは日本で最も多く栽培される「キダチアロエ」と、近年手に入るようになった「アロエベラ」の両方に共通する効能をお伝えしていますが、キダチアロエだけに限定した効能の場合はその旨、お伝えしています。
1 胃によい
胃は通常、自らが消火液によって溶けないように保護粘膜が張られているのですが、ストレス等が重なることによって粘膜が機能せずに胃に穴があき、潰瘍ができてしまいます。
そこでキダチアロエです。 キダチアロエのみに含まれる抗潰瘍成分アロエウルシンは 胃潰瘍や十二指腸潰瘍の修復によく、さらに胃もたれ、胃炎、食欲不振等の改善にも効きます。
実際の飲み方ですが、アロエのトゲを取ったら、すりおろしてから飲むとよいでしょう。 けっこう苦いので水で2、3倍に薄めると少し飲み易くなります。
甘味が必要な方は、同じく胃潰瘍に良い非加熱のハチミツを混ぜるとさらに飲み易くなります。
私は夏バテで食欲がなくなった時に、アロエの葉を剥いだ白い部分だけを食べることで食欲が復活し、体力も回復してほんとに助かりましたが、こういった人は実に多いです。
2 糖尿病
キダチアロエを高血糖のマウスに与えた実験によると、8時間~12時間後には正常値に戻りました。
また、キダチアロエの緑の葉の部分と中身の白い部分とに別けてマウスに与えた実験では、葉も白い部分のどちらも血糖値を下げる効能があることがわかりました。
科学的に説明しますと、キダチアロエにはアルボランA、アルボランBという多糖類の成分が含まれているのですが、これらがインスリンの分泌を促して血糖値を下げます。
しかも、糖尿病の治療で投与されるインスリンよりも効果が長く続くと言われています。
3 便秘
アロエは「アロエエモジン」という成分を含んでいるのですが、これには緩下作用があり便秘を解消してくれます。
また、アロエの緑の部分を切るとネバ~とした黄色の液体が滴り落ちてきますが、この液体にアロエの主成分である「アロイン」が含まれています。
このアロインにも緩下作用があり、腸内に入ると腸内環境を正常化させ、ぜん動運動を活発にして便通を促します。
4 ダイエット
アロエの白い部分はノンカロリーで腹もちがいいので、ダイエットに向いた食品です。 この白い部分だけを食べる場合にはキダチアロエよりも、肉厚のアロエベラのほうがたくさんとれます。
また、アロエは利尿作用を促すので、むくみを緩和してくれます。
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5 皮膚病、火傷
アロエには消炎作用と殺菌効果があり、さらに傷んだ皮膚を修復する働きがあります。
これらの働きは昔から良く知られており、子供の頃にころんで傷をしたり、あるいは火傷をしたらアロエを塗ると良いと親から教わった方も多いことでしょう。
アロエの皮膚の修復作用は火傷以外にも役にたちます。 例えば、ニキビ、吹き出物、アトピー性皮膚炎、あせもなどです。
民間療法では「医者いらず」と言われてきたアロエですが、その効能については薬理的研究も随分進んでおり、化粧品、ハンドクリーム、医薬品の原料として応用されています。
6 美肌
アロエは天然のヒアルロン酸と呼ばれるほど保湿効果に優れています。
加齢によって失われていく肌の潤いをアロエの白い部分でパックすることによってカバーすることができます。シワや乾燥対策として、また肌の若返りのために有効です。
7 ガンの予防
キダチアロエにはガンを発生しにくくする作用があります(ただし、アロエベラにはこの効能は見つかっていません)。
肝臓にガンを発生させる薬物を、キダチアロエを予め与えたておいたラットと何もしないラットの両方に投与した実験があります。
実験の結果、アロエを食べていたラットのほうが明らかにガンの発生度合いが少なく、予防する作用があることが証明されました。
ただし、キダチアロエの効能はあくまでガンを予防することで、進行したガンを縮小させる作用は今のところは解明されていません。
8 歯の痛み止め
アロエには抗炎症、抗菌、抗潰瘍、痛み物質の分解作用などがあります。
歯が痛い時に歯科に行くまでの応急処置として、アロエの白い部分を患部に貼って、その上をさらにラップとテーピングなどで重ねるとよいでしょう。
注意点
アロエには緩下作用がありますから、生理中や妊娠中の方は控える必要があります。 また、12歳以下の子供が内服するのは避けるべきです。
参考文献「アロエ健康法」主婦の友社
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