ウコン(ターメリック)の効果 クルクミンは認知症の改善にもよい
ウコン(ターメリック)入りのドリンク剤というと、お酒を飲んだ後に飲むと二日酔いしないとして、すっかりお馴染みになった感があります。ウコンに含まれる「クルクミン」という成分が認知症の改善に効くことが科学的に証明されました。
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ウコンはインドが原産の植物で、見た目は生姜のようです。 英語ではターメリックと呼ばれ、スーパーでも売られています。
このウコンの有効成分クルクミンは認知症の改善によいことがわかっています。 インドの料理では普段からよく使われるウコンですが、そのせいかアメリカ人と比較するとアルツハイマーの発症率は4分の1だそうです。(*アルツハイマーは認知症を引き起こす原因の一つです)
クルクミンは認知症の他にも次のような効用があります。
・肝臓の機能を高める ・コレステロール値を下げる ・アルコールによる酔いをさます ・肌をきれいにする |
さらに
クルクミンはミトコンドリアの保護に役立ち、多くの抗酸化物質を生成する遺伝子を活性化させる。 また、ブドウ糖の代謝を改善し、それによって腸内細菌の健康なバランスを維持する。 引用:「腸の力であなたは変わる」デイビット・パールマター |
ウコンとアーユルヴェーダ
インドの伝統医学アーユルヴェーダでは乾燥させたウコン(ターメリック)の粉末をオイルと混ぜ、それを皮膚に塗って皮膚病の改善に使ってきました。
私の友人でアーユルヴェーダのクリニックに行った人もウコンを混ぜたオイルを処方されて、それを塗っていました。
ウコンの黄色い色素が洋服に付くとなかなか取れませんから慎重に使っていたようです。 この黄色い色素は染物にも使われるくらい、色移りがいいものです。
また、この黄色い色素はポリフェノールの一種で、ファイトケミカルという植物にある機能性成分で抗酸化作用があります。
(関連記事:ファイトケミカル)
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アーユルヴェーダでは人の体質を3つ(ヴァータ・ピッタ・カパ)に別けるのですが、カパと呼ばれる体質を改善するのにもウコンが使われます。
カパは季節的には春に増え、また、乳製品や油、砂糖、芋などを摂り過ぎると増えていきます。
このカパは心身に安定をもたらすものですが、増え過ぎると心身が重たく感じ、さらに悪化すると鼻や肺の病気を起こしてきます。
心身が重たく感じた時はお湯にウコンと生姜の粉末を混ぜて飲むと良いのです。 ただ、正直、うまくはありません。 ウコンは土のような匂いがしますから。
ですから、料理に使うときは最初に油で炒めて、匂いを飛ばします。
ウコンのクルクミンは水よりも油と共に摂るほうがより吸収しやすくなります。
なお、漢方ではウコンは気血の巡りを良くするものと言われています。
ウコンの効能をまとめてみますと
・肝臓の機能を高める ・胆汁の分泌を促す ・血液の浄化 ・免疫力の向上 ・皮膚病の改善 ・抗炎症作用 ・抗酸化作用 ・認知症の改善 |
注意点とウコンの入手法
ウコンがインドではカレーの原料になっているからと言って、日本の市販のカレーのルーがウコン(クルクミン)を含んでいるかは疑問です。
物によっては含んでいるものもあるかもしれませんが、ルーの原料を見ても、スパイス各種と書いてあるだけで、何が入っているかはわかりません。
入っていたとしても少量だし、良質のものとは限りません。
むしろ、市販のカレールーは添加物ばかり入っていますから、ほんとはあまり食べないほうが良いと思います。
ウコンをきちんと摂りたい人は、スパイスの専門店から取り寄せたほうが品質もよいし、スーパーで買うよりも値段的にも安くすむでしょう。
なお、「クミン」というスパイスもインドのカレーには必ず使われるですが、よくクルクミンと間違えられます。 名前が近いだけで、まったく違います。
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