伝統医学アーユルヴェーダや自然治癒を高める健康法まで

しそ(大葉)の効能 アレルギー改善とがん予防

大葉

しそ(大葉)と言えば梅干しの色漬けとして良く知られていますが、実は奈良時代から薬として使われており、近年になってアレルギーの改善にも効果があることがわかってきました。

身近な薬草で効能がたくさんあるしその魅力をご紹介します。

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アレルギーの改善


しそにはアレルギーを改善する要素が2つあります。一つは葉に、もう一つは種にあります。


アレルギー性鼻炎や花粉症は過剰な免疫反応を刺激するヒスタミンが原因と言われますが、しその葉はそのヒスタミンを抑制するポリフェノールを含んでいます。


しその実には「ルテオリン」という成分があり、これはアレルギーの原因であるヒスタミンを押さえる働きがあります。


もう一つはしその種から搾り取られたしそ油に含まれる「αリノレン酸」です。
(しそ油は一般にはエゴマ油と呼ばれています)


このαリノレン酸(オメガ3脂肪酸)は多くの面で健康に良い成分です。


その効果はアトピー性皮膚炎や花粉症を改善し、また、脳の栄養になるため認知症を予防するとして注目を集めています。


しそ油(エゴマ油)の詳しい効果についてはこちらの関連記事にて
脳の栄養になるエゴマ油の効果


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その他の効果


「しそ」という名称の由来ですが、昔、中国で食中毒を起こした少年が死にそうだったところを医師が青じそ(紫の葉)を煎じて飲ませたところ、死の淵から蘇りました。


そこで、この葉が「紫蘇(しそ)」と呼ばれるようになったそうです。


今ではお刺身の付け合わせには必ず大根と伴にしそ(大葉)が置かれますが、しそには強い殺菌作用と防腐作用があるため、生ものを食べることによる食中毒の危険を避けるためです。


また、下痢、腹痛を緩和する働きがあります。


さらにしその効果には以下のようなものがあります。

胃液を分泌して食欲を増進
腸のぜん動運動の促進
コレステロールの低下
貧血  神経痛  リウマチ
動脈硬化    骨粗鬆症
血液の浄化   疲労回復
咳止め   風邪・感染症


しそにはビタミンとミネラルがバランスよく含まれていますが、中でもβ-カロテン、カルシウム、ビタミンB1が多いです。 β-カロテンはニンジンよりも多く含まれています。


β-カロテンには活性酸素を除去する抗酸化作用があり、また、しその主成分であるロズマリン酸(ポリフェノールの一種)にも抗酸化作用があります。 実はしそは癌予防に優れた薬草なのです。



アロマの効果


しそを刻むと爽やかな香りがしますが、これはシソアルデヒド(ポリフェノールの一種)によるもので精神を安定させる効果があります。


しそから抽出したアロマオイルもあり、これまで述べてきたような効果がアロマ(香り)からも得られます。


特に呼吸器系の不調にはよく効くようです。


風邪や感染症を予防し、咳を鎮め、去痰作用があり、アーユルヴェーダでいう体を重く感じさせるカパ体質を取り除くのに適しています。


青しそ(大葉)は家庭でも簡単に育ち(7月~10月)、どんどん葉っぱが増えていきます。


私も育てたことがありますが、一人暮らしでは増えるしそを食べるのはたいへんでした。




香りが爽やかで効能が多い薬草ですから、お肉や魚料理の際には新鮮なしそを食卓に添えてみてはいかがでしょうか。


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