伝統医学アーユルヴェーダや自然治癒を高める健康法まで

ココナッツオイルの効能 ケトン体増加で認知症が改善 副作用は

ココナッツ

ココナッツオイルは普段の健康維持から病気の改善まで役立つ万能オイルです。

インドの伝統医学アーユルヴェーダではココナッツを薬の材料として用い、オイルは治療用のトリートメントにも使われます。

また、モデルのミランダ・カーが愛用していることでも知られ、ダイエットや美肌、ヘアケアも含め幅広く使えます。

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目次:
  • アルツハイマー(認知症)や糖尿病・心臓病・感染症に
  • その他のココナッツオイルが効く疾患リスト
  • 豊富な中鎖脂肪酸
  • ダイエット・スキンケア・ヘアケアへの効果
  • 選び方と使い方 適量は
  • 副作用・好転反応はあるのか


アルツハイマー(認知症)や糖尿病・心臓病に


日本では主に認知症(アルツハイマー)や糖尿病、心臓病などの疾患にココナッツオイルが効くと言うことが知られるようになってきましたが、その他のココナッツオイルが有効とされる疾患も含めてご紹介します。


【アルツハイマー(認知症)】

認知症を治す薬はまだ開発されていませんが、普段の食事の中にココナッツオイルを使うことで症状の改善がみられた例が多数報告されています。



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認知症の一つであるアルツハイマー病は、脳が栄養になるブドウ糖をエネルギーに変換できないことが原因で起こります。


幸い、脳のエネルギーになるのはブドウ糖だけでなく、もう一つ、ケトンがありますので、このケトンを何らかの形で摂れれば良いことになります。


そこでココナッツオイルが役に立つのです。


通常、ケトンを得るには炭水化物(ご飯)を少なくしか食べてはいけないという食事制限がつきますが、ココナッツオイルは食事中の炭水化物の量とは関係なくケトンに変換されるのです。
(関連記事: ケトン体増加による7つのメリット 糖尿病予防など)


ココナッツオイルが脳の栄養(エネルギー源)になると言っても既に死滅した脳細胞を甦らせることはできませんが、単に脳の栄養が不足している場合には高い確率で改善が期待できます。



【糖尿病】

太平洋の島に住む人たちはココナッツというカロリーが高い食物をたくさん食べています。


にもかかわらず、糖尿病になる人はほとんどいません。


先進国の場合、糖尿病の方にとってほとんどの油は勧められませが、ココナッツオイルに限っては糖尿病に悪影響を及ぼさないので安心して摂ることができます。


むしろ、ココナッツオイルは血糖値の調整を助けるほどです。


また、ココナッツオイルは消化の過程で膵臓が分泌する消化酵素を必要としないため、膵臓にかける負担が少なくて済みます。



【心臓病】

心臓病の人の血液は健康な人の血液よりも粘度が高く、この粘度と普段私たちが摂っている食用油とは密接な関係があります。


ココナッツオイルを使う太平洋諸島や東南アジアの人たちには西洋社会と比べると心臓病の人が非常に少ないのが特徴です。


1980年代までのスリランカは世界で最も心臓病の少ない国民でしたが、油をココナッツオイルから精製された植物油を使うようになるととたんに心臓病になる人が増えました。


同様の例はインドにも見られます。


ほとんどの食用油、例えば、コーン油、大豆油、キャノーラ油、サプラワー油などは血小板の粘着性を高めるので心臓病に良くありません。


例外は亜麻仁油や魚油に含まれるオメガ3脂肪酸やココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸です。


そのためココナッツオイルは心臓病の予防や改善に効果が期待できます。



【感染症】

ココナッツオイルは感染症に対して驚くべき効果を発揮します。


適用範囲は風邪からエイズウイルスに至るまでと広く自然の抗菌、抗ウイルス、抗真菌、抗原虫薬です。


人が化学的に作ったどの薬よりもその効能は高いと思われ、しかも天然であるために副作用がありません。ほんとうに製薬会社泣かせです。


ココナッツオイルは赤ちゃんの粉ミルクにも使われるほど安全な食物で、母乳にも含まれる中鎖脂肪酸を豊富に含み、免疫の発達していない赤子をさまざまな菌から力強く守る働きをします。


ココナッツオイルに含まれる成分にはラウリン酸48%、ミリスチン酸18%、カプリン酸7%、カプリル酸8%などがありますが、中でもラウリン酸はさまざまな菌に対して極めて有効です。


食物の中でラウリン酸を最も多く含むものはココナッツとココナッツオイルです。


インフルエンザにかかった時には大さじ2~3杯のココナッツオイルを食事とともに摂ると良いでしょう。常備薬として備えておくのはお勧めです。


臨床試験によるとココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸が以下の疾患に関する細菌・ウイルス・害虫などを死滅させることがわかっています。


インフルエンザ  はしか ペルパス  C型肝炎 
エイズウイルス 胃潰瘍(ピロリ菌) 咽喉感染症
肺炎   副鼻腔炎  虫歯   食中毒
尿路感染症   髄膜炎  淋病   白癬  
カンジタ感染症  ランブル鞭毛症 



その他のココナッツオイルが効く疾患リスト


ココナッツオイルには抗酸化作用があるため、全ての病気の原因と言われるフリーラジカルから体を守り、また免疫力を高め細菌やウイルスを死滅させる働きがあります。


下記の表にはココナッツオイルによって改善が期待される疾患リストを上げています。 あなたの気になる症状が入っているかもしれません。


強い骨と歯の発達 てんかんの発作を減らす
高血圧、脳卒中を予防する 腎臓病や膀胱感染症を防ぐ
骨粗しょう症を防ぐ パーキンソン病、自閉症の予防
インフルエンザ、エイズ、C型肝炎などの原因になるウイルスを殺す 肺炎、尿路感染症、骨髄炎、淋病などの原因になる細菌を殺す
胆のう疾患の症状の緩和 カンジタ症、白癬を引き起こす真菌やイースト菌を殺す
クローン病、胃潰瘍の症状の緩和 シラミ、ランブル鞭毛症の寄生虫の駆除
痔による痛みや不快感の緩和 乾癬、湿疹、皮膚炎に伴う症状の緩和
慢性の炎症の軽減 シワ、たるみ、シミを防ぐ
歯周病や虫歯を防ぐ 慢性疲労症候群に伴う症状を緩和
早期老化や変性疾患を防ぐ がんを防ぐ
引用:ココナッツオイル健康法



豊富な中鎖脂肪酸


ココナッツオイルは飽和脂肪酸をたっぷり含んだ油です。


飽和脂肪酸の代表と言うとお肉がまっさきに上がり、その種の油は健康には良くないのでは?と疑問を持たれるかもしれません。


実は、飽和脂肪酸は短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸の3つに分けられ、ココナッツオイルは短鎖脂肪酸と中鎖脂肪酸を含み、特に健康に良い中鎖脂肪酸を他の油より豊富に含みます。
        
 飽和脂肪酸
短鎖脂肪酸 中鎖脂肪酸 長鎖脂肪酸
ココナッツオイル ココナッツオイル 肉・乳製品
代謝が良い。
直接肝臓に運ばれ、分解され、エネルギーになる。
蓄積されないので脂肪にならない。
ゆっくり吸収、蓄積される。
必要に応じて分解されエネルギーになる。



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ダイエット・スキンケア・ヘアケアへの効果


【ダイエット】

通常、油は摂れば摂るほど脂肪が増えるものですが、前述の表にもあるように、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は肝臓で分解され、すぐにエネルギーになるため、脂肪として蓄積されることがありません。


そのため普段の調理に使っている油をココナッツオイルに変えるだけで食事量を変えなくても痩身効果が出てきます。



ダイエット


また、さらにココナッツオイルの優れた点は摂取することで代謝を上げて脂肪の燃焼を促進させることです。


ココナッツオイルは外用する(皮膚に塗る)と体を冷やしますが、内服する(食べる)と代謝を上げて体を温めます。


特筆すべきことはココナッツオイルは適正な体重に調整する働きがあるため、
痩せている人が摂ると栄養を補充してあるべき体重に増やし、
太っている人には体重を落としてくれるのです。


漢方の生薬の中にも血圧が高い人には低くし、低い人には高くするという調整機能をもつものがありますが、西洋医学の薬にはこのような機能はありません。




【スキンケア】

ココナッツオイルを皮膚に塗ると肌に潤いと光沢を与え、角質を取り除きスベスベのお肌にします。


アーユルヴェーダでは健康維持のためのマッサージオイルとしてココナッツオイルを勧めています。


ココナッツオイルを塗ると体は少しひんやりと感じますが、これはココナッツオイルが冷す作用があるからです。


そのため皮膚の湿疹や痒みなどの症状を緩和させるのには適しています。


また、普段から体に熱さを感じる体質の人にも気持ちよく感じるでしょう。(アーユルヴェーダで言うピッタ体質向き)


ただし、気温が低くなる季節には控えたほうがいいです。


ココナッツオイルは皮膚を通して身体内に入ると、血管をはじめあらゆる管に浸透し、管の壁についた毒素を動かすというデトックス効果をもたらします。


また、筋肉の柔軟性を増し、若返りにも効果があります。



【ヘアケア】

化学物質を含んだヘアコンディショナーを使うよりは、ココナッツオイルを塗るほうがしなやかで艶のある髪を維持するのに役立ちます。


ココナッツオイルを髪に塗って1~2時間後に洗い落すとよいでしょう。


また、頭皮にココナッツオイルを塗るとフケを予防します。



選び方と使い方 適量は


ココナッツオイルは加工法によってバージンとRBD(精製・脱色・脱臭加工)の2つに分けられます。


バージンのほうがココナッツ本来の味と香りがし、品質が高いです。商品のラベルには「Virgin」と書かれてあります。


RBDは無味・無臭で使いやすいです。 精製を経ていますが、ココナッツオイルの良さが失われているわけではなく、一般の食用油と比べるとはるかに健康的です。
(ただし、水素添加されたココナッツオイルは健康にはよくありません)


健康を保つために適量と思われる一日の摂取量は
ココナッツオイル - 大さじ3.5杯
ココナッツミルク - 300ml





副作用・好転反応はあるのか


西洋医学の薬ではある症状を抑える代償として副作用が生じることがありますが、ココナッツオイルで副作用が起きることはありません。


ただ、ココナッツオイルを使い始めた当初には解毒作用のために好転反応として嘔吐、下痢、疲労感、発疹などの症状が出る人もいます。


症状が出た場合にはそのままにしておけば1日から1週間くらい続きますが、しだいに収まってくるでしょう。

参考文献:「ココナッツオイル健康法」 byブルース・ファイフ



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