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ドーシャ下げるスパイスとは カパ・ヴァータ編

スパイス

インド料理と言えばスパイスを必ず使いますが、
スパイスはそれぞれが薬効を持ちますから
インド料理は薬食同源とも言えるでしょう。

また、スパイスはドーシャ(体質)にも影響を与えます。

カパとヴァータを下げるスパイスをご紹介します。

スパイスの刺激はほとんどがピッタを多少なりとも上げてしまいます。
ごく少数のスパイスを除いてはピッタに適したものはありませんから、
体が熱く感じる人はスパイスは使わないほうが良いでしょう。

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カパ編


カパを下げるのにはスパイスの持つ刺激が有効です。

多くのスパイスは刺激を持つため、多かれ少なかれカパを下げます。

それでは、カパを下げる主なスパイスを上げてみます。



【ターメリック】

「ウコン」とも呼ばれ、胆汁や肝臓に良いため、
近年ではお酒を飲む人への健康食品として注目されています。

血液を浄化してくれます。

アーユルヴェーダのクリニックではターメリックをオイルに馴染ませたものが
皮膚病の治療によく使われます。

漢方では気血を巡らせると言われます。

カレ-の色づけにも使われますが、少し土の匂いがします。
味は渋いので、ヴァータを上げます。 

ご飯とともに炊くときれいな黄色いご飯のできあがりです。

ターメリックと生姜の粉末をお湯に溶かせば、
カパを下げるお茶になります。

おいしくはないですが、てっとり早いカパの下げ方です。



【生姜】

薬効が多く、乾燥した生姜はおそらく最も多くの漢方薬に使われています。

血行促進、発汗、去痰、風邪、解熱、免疫力向上、
肩こりや腰痛の緩和などの効能があります。

食事の15分~20分前に飲むとアグニを立たせて消化を促してくれます。

非常に重宝するので、乾燥生姜は家庭に常備しておきたいものです。



【黒コショウ】

血液浄化にたいへん優れ、西洋ではお肉を食べる時には毒消しとして必ず使います。

日本では魚を食べる時に大根すりやワサビなどを使いますがそれと同じです。 


黒コショウ


しかし、日本では肉を食べる食文化だけを取り入れ、
コショウは味つけ程度に軽く振っておくだけです。

さすがにステーキハウスでは黒コショウをその場合で挽いてかけていますが。

量が多いと胃が荒れたり、お腹を下しますので注意が必要です。
ピッタ体質の方は控えめにすべきものです。



【シナモン】

シナモンもしょうが同様に薬効の多いスパイスです。 

近年、血糖値を下げることが実験からもわかってきました。

消化を促進し、体を温めてくれます。 

ハチミツ(非加熱)にシナモンを混ぜると少し甘辛いハチミツができ、
おいしさを楽しみながらカパを下げてくれます。
(ハチミツはカパを下げる唯一の甘味です)

もちろん、お好みに合わせて生姜粉末などを入れてもよいでしょう。

牛乳やラッシーなどカパが上がる飲みものに入れると、
カパが上がるのを緩和してくれます。



【クローブ】

正倉院の宝物の中にも保存されていたほど、
日本には古くから伝来していたスパイスです。


クローブ

殺菌作用や防腐効果も高いです。
また、虫よけとしても使われます。

鎮痛作用があるので、歯が痛いときにはこれをかみます。

風邪、咳、鼻づまり、蓄膿症を和らげる効果があります。

ハチミツに混ぜるとおいしくいただけます。

冬の時期からクローブ、シナモン、生姜入りのハチミツを舐めていると
花粉症予防に効果的です。



【唐辛子】

カパを下げてくれますが、非常にピッタを上げるので、
量には注意が必要です。

キムチなどは毎日食べるものではありません。

特にアルコールを飲まれる方は、唐辛子を使ったあられなどのツマミと
同時に摂ると非常にピッタを上げますから注意してください。



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ヴァータ編


ヴァータを下げるスパイスは甘味があるものや、
体を温めるものが適しています。

渋味や苦みを持つ、コリアンダーやターメリックなどは
ヴァータには適していません。


【クミン】 

ヴァータにとっての基本的なスパイスです。 カパにも良いです。 
食欲を増し、お腹にガスがたまったのを防いでくれます。
胃酸過多の改善。 



【フェンネル】(和名はウイキョウ)

健胃 消化不良 食欲不振 胃下垂 胃炎 余分なガスを出す。  
胃薬で有名な「太田胃酸」の主原料はフェンネルとシナモンです。
 
利尿を促し、むくみを和らげる。発汗。眼精疲労。
魚料理との相性が良い。カパにも良い。



【カルダモン】

胃もたれ。 口臭予防。腸内のガスを取り除く。



【ナツメグ】

胃のぜん動運動や胃液の分泌を促進する。 
下痢。肉の臭みを取り除く。

弛緩作用が強いので多量に使ってはいけません。
また幻覚を生じます。




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