伝統医学アーユルヴェーダや自然治癒を高める健康法まで

副腎疲労から回復した私の体験談 食事とサプリメント

副腎疲労

私は大学生の頃に原因不明の疲労に襲われ、そのせいで大学時代から20代後半まではずっと慢性疲労との闘いでした。当時はそれが副腎疲労だとは知る由もありませんでした。

しかし、いろんな健康法をやっている内に20代の後半頃にはだるいと感じることが少なくなりました。 

そんな私が副腎疲労から回復するまでの経験談とセラピストの立場から見た食事、サプリメント、避けたいものや加えたい習慣という視点からアドバイスを書いてみました。

SPONSORED LINK





副腎疲労の始まり


私が大学1年の時、すごい下痢をきっかけにどんどん疲労を感じはじめ、同時に胃も弱くなって食欲がなくなり、鬱っぽい傾向まで出てきました。 


下痢の原因ははっきりしませんが精神的ストレスや食事ではないので、何らかの感染症だったのかもしれません。


朝はなんとか起きられるものの、力が入らずフラフラした感じで、これが昼食を食べるまで続きました。 午後からやっと元気が出るような感じでした。 


当時は朝食はとっていませんでした。 疲労の始まりと同時に胃炎になり、いつも食欲がなかったからです。 


しかし、今思えば、朝から消化によいお粥か雑炊を少食でもいいからとっておけば代謝が上がり、ずいぶん楽になっていたと思います。  


疲労を治すために病院に行くのもおかしいと思ったので、病院にかかろうとは思いませんでした。今でさえ副腎疲労を知らない医師が多いのですから、おそらく検査を受けても病気ではないと診断され精神科にでも回されるだけだったでしょう。


大学を卒業後も疲労感は続きました。 社会人になって仕事を始めると人間関係によるストレスや立ち仕事による肉体的疲労は大学時代よりも増しました。


ただ、幸運なことにとても良いサプリメントと出会いました。



【栄養補助サプリメント】
そのサプリメントをとるかとらないかでは、疲労度がまったく違っていました。 ただ、20代前半の社会人にとって1ヵ月に7千円もするサプリメントへの出費は痛いものでしたが。


アメリカの著名な副腎疲労の医師であるジェームス・L・ウィルソンは著書「アドレナル・ファティーグ」(中央アート出版)の中で、栄養は強力な回復策の一つとして紹介しています。(この本は副腎疲労の人にとってバイブル的な本で、とても参考になります)
「医者も知らないアドレナル・ファティーグ」 ジェームズ・L.ウィルソン


この本では栄養面で副腎が最も必要としているはビタミンC、次にビタミンEと指摘しています。


良いサプリメントに心当たりのない方はこれらの栄養素を含むカプセルなどを購入して体に合うか試してみるのをお勧めします。


また、本書ではビタミンB群、ミネラル、微量ミネラルの重要性も指摘されています。


現在の野菜や果物に含まれる栄養素(ビタミン、ミネラル)の量は、無農薬が当たり前だった時代の物と比べると明らかに減っており、一説には3分の1以下という指摘もあるくらいです。 


そのためサプリメント等を利用して栄養を補助するのは副腎疲労者ならずとも、現代人には必須のアイテムでしょう。



【塩について】
塩については日本の多くの家庭では公益財団法人塩事業センターが製造した「精製塩」が使われています。 理由は最も安い塩からです。  


しかし、これは製造過程でミネラルを取り除いたただの塩味の白い粉です。  我が家でもこれを使っていましたが、微量ミネラルを豊富に含んだ自然塩に変えたところ、すぐに体が元気になるという変化が表れました。


また、副腎疲労の人は血圧が低い傾向があるので、減塩を気にする必要はありません。 ご自宅の塩が自然塩かどうか確認してみてください。


次はアーユルヴェーダ(インド伝統医学)のセラピストとしての経験から避けて欲しいものと、加えて習慣をご紹介します。



Sponsored Link




避けたいもの


副腎疲労の人が最も避けたいものと言えば、自分を疲れさせるものですよね。


自分で疲労の原因が何かわかっている場合には簡単に避けることができますが、普通は自分では気づきにくいものです。


そこで、下記にいくつもの疲労の原因を上げてみましたので、この中からどれが自分に当てはまるか参考にしてみてください。


ここでは「アドレナル・ファティーグ」に書かれていることに私の視点も加えて疲労原因を上げてみました。


・喫煙
・アルコール
・コーヒー 紅茶(カフェイン)
・自分の能力以上の性行為
・電磁波(スマホ、携帯、パソコン、電子レンジなど)


また、体を冷やすことも避けるべきことだと思います。 冷えは血液循環や免疫力を下げ、気分も下げて体を疲れさせます。


体を冷す以下の食べ物も避けたい物です。

・精製砂糖(白砂糖、三温糖などのミネラルを除去したもの)
・コーヒー


調理で甘味を加える時には砂糖の代わりに本みりんを使うようにしましょう。 精製砂糖は冷えだけでなく、他にも体を害するさまざまな悪影響を与えます。


私は砂糖もコーヒーも副腎疲労を増すなどとは知りませんでしたから、学生時代は毎日、砂糖入りコーヒーを飲んでいました(^^;)


また、体は悲しみや寂しさといった感情を持っている時も冷えています。


こうした感情を立てなおすのは簡単ではありませんが、このような時は意図的に体を温めるようにしたいものです。



その他の避けたいもの


【消化に時間のかかる物】

消化に時間がかかる物とは、例えば揚げもの、冷えた物、過食などです。


消化活動はただでさえ体に負担をかけるものです。 ましてや時間がかかるものは結構なエネルギーをロスします。 つまり、非常に疲れます。


消化に時間がかかるものを食べていない時でも、生姜、大根すり、スパイス(シナモン、フェンネル、コリアンダーなど)を利用して消化を促す習慣を持つとよいでしょう。


消化を促すものの中でご自分と相性のよいものを見つけてください。 私は慢性胃炎だったので、大根汁が胃をスッキリと気持ちよくしてくれて助かりました。


また、新鮮なジュースやスムージーなど消化に負担をかけない形にして、朝から栄養を素早く吸収することも賢いやり方です。


ただし、市販のジュースには栄養は既にもぬけの殻ですし、また新鮮でも果物ばかりを材料にすると体が冷えてしまいます。 



【牛乳】

市販の牛乳のほとんどは高温殺菌処理によって栄養が破壊されており、また牛乳に含まれるガゼインはアレルギーをはじめさまざまな病気の原因になることがわかってきました。 


牛乳を全否定するつもりはありませんが、日本の市販の牛乳に限っては弊害しかないと思っています。(関連記事: ミルク(牛乳)は健康に良いのか悪いのか?



【小麦】

小麦(グルテン)が合わない体質の方もまれにいますので、小麦製品をいっさいとらない日を数日間設けることによって自分が小麦に合わないか大丈夫かを判断することができます。 



【サラダ油】

サラダ油は化学的に2種類以上の油を合成して作られたもので、安価で白濁することがないというメリットはありますが、体に悪い影響を及ぼします。 


大手食品会社から出されている食用油のほとんどはこれで、エコ油でさえそうです(名前だけによる印象操作です)。 自然な油に含まれる栄養はありません。 



加えたい習慣


【楽しむことや笑い】

副腎疲労は精神的ストレスによっても増えますので、自分なりにストレスを解消する方法を頻繁に取り入れるとよいでしょう。


私が学生時代に鬱傾向があったことは前述しました。 学生ですから好きなこと(趣味など)をする時間はたくさんあったのですが、ただ、楽しんだのかと言われればそうではありませんでした。


好きなことは楽しいことではないの?と思われたかもしれませんが、例えば好きなことが野球の部活動だとしましょうか。 


きつい練習によって上達することは嬉しいことではあるでしょうが、「楽しい」というのとはちょっとニュアンスが違いますよね。 もちろん、人によっては楽しいと感じることもあるでしょうが。


私自身、もっと楽しんだり笑うということに気持ちを向けていたらよかったのにと思います。


笑いに関しては免疫力の向上との相関関係も科学的にわかってきており、さまざまな病気の治療法の一つとして用いている医療機関もあるくらいです。



【深呼吸、気功、ヨガ】

肉体面からエネルギーを高めることも大切なことだと思います。


深呼吸や気功、ヨガは運動と違ってエネルギーをロスすることなく、体を元気にしてくれます。



最後に


私の場合はいろいろ健康に良いものを取り入れている内に徐々に疲労感がなくなっていきました。その中で私が副腎疲労を治す上で最も良い影響を受けたのは食生活の改善です。 


一口に食生活の改善と言っても、いろんな側面から改善できます。 ざっくりですが、以下のような視点から食事を見直してみてはいかがでしょうか。

・動物性食品の割合はどれくらいが自分に合っているか。
・乳製品や小麦製品は自分に合っているか。
・食パンを常食していないか(添加物がてんこ盛りで、栄養不良)
・各食材の品質は低くないか(お米、水、自然塩、無農薬野菜、調味料、食用油など)
・加工食品の量が多くないか。
・好きで頻繁に食べている食材が体に及ぼす影響を知っているか。
・味(塩・甘・酸・苦・辛)で偏っているものはないか。
・どの食品が体を温めるか、また冷すか知っているか。


消化力の低下(胃炎)と副腎疲労とは密接な関係があり、どちらが先かわからない程です。 実際、私の場合もほぼ同時に消化力の低下と疲労が起きました。
(関連記事: 胃下垂を自然治癒力で治す方法 食事やツボにヨガ


アーユルヴェーダでは消化力が低下すると食物から充分に栄養を得ることができなくなり、それが疲労につながると言います。


副腎疲労と共に消化力の低下も感じている方は前述のヨガや気功、あるいは指圧などの東洋的養生法を利用して胃の機能を高めることで副腎疲労から回復する道が開かれるでしょう。


Sponsored Link



関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

当サイト記事についての注意点

当サイト上の情報においては、できるかぎり正確性を期しておりますが、確実性・安全性は保障いたしかねます。
当サイトのご利用はあくまでご利用者様の自己責任による判断でお願い致します。
万が一、当サイトに掲載された情報に起因してトラブル等が生じた場合でも、管理人は一切の責任を負わないことをご了承ください。
FX投資家