ダイエットをする方法は数多くありますが、
肝心の食欲がある種の食材を食べることで、
勝手に暴走するようになることはあまり知られていません。


その食材とはほとんどの人が使う身近で、
今の時代特有の不自然なものです。

タバコのニコチンやコーヒーのカフェインなどを常に摂っていると
それを止めるのが非常に難しくなるのは多くの方が知っている通りです。


しかし、私たちの身の回りのよく使う食材の中にも
現代化学の技術によって不自然な手が加わったために
人間の自然な食欲を乱すものができてしまいました。


その食材とは

精製された砂糖（白砂糖、三温糖） 精製塩 遺伝子組み換え小麦 うまみ調味料

マウスに高カロリーな食事をたくさん与えた実験によると
マウスはだんだん太っていくだけでなく、
食欲も止らなくなっていきました。


そして、なんと電気ショックを与えても
その食欲が止ることはありませんでした。


実験が終わった後でも、高カロリーを与えたマウス群は
しばらくは普通のエサには関心を示しませんでした。


実験後のマウスの脳を解剖すると、脳の快感を受け取るセンサーが
普通のマウスより少なく、人間のドラッグ中毒者の脳と同じような
状態にあったそうです。





また、ある動物園の猿はお客が投げるスナック菓子などの
ジャンクフードを食べつけるようになるとどんどん太りだし、
果物などのエサを食べなくなりました。


このような食材は動物や人間がもつ自然な食欲以上のものを
欲するようになるので、体にどんどん溜めこんで太ることが
避けられなくなります。


よく若い女性が（若い人だけではないかもしれませんが）、
「甘いものを食べないと落ち着かない」とか、
「イライラした時はスイーツを食べると収まる」
「ついつい食べてしまう」などと言いますが、
これなどは既に軽い禁断症状ともいうべき状態に陥っています。


食欲が止らないのは決して食事を我慢する忍耐力がないからではなく、
化学物質によっておかしくなっているのです。


それでは、どうして精製砂糖、精製塩、遺伝子組み換え小麦、うまみ調味料は
自然な食欲を乱すのでしょうか。

食欲をかき乱す理由

砂糖・塩

まず砂糖や塩ですが、これらはサトウキビや海水を原料にしているのですが、
精製する過程で原料が本来もつミネラルやビタミンを完全に取り除いてしまいました。


精製砂糖（白砂糖、三温糖）と精製塩は栄養のまったくない、
化学物質とも呼んでいい粉で、しかも健康には有害です。


特に白砂糖・三温糖は摂れば摂るほど、血液を汚し、
体を冷やし、あらゆる病気の元になると言ってもいいでしょう。


栄養学では白砂糖でも糖分だから脳の栄養になるなどと言っていますが、
実態を伴わない机上の栄養学です。


白砂糖や三温糖は摂り続けると、あの強い甘さをやめるのに時間がかかります。
これは多くの方が経験済みではないでしょうか。


精製されていない自然塩は本来、ミネラルを補給する手段です。
「手塩にかけて育てる」という言葉があるほど自然塩は人にとって
無くてはならぬものであることはわかっていました。


しかし、スナック菓子には精製塩をふりかけてあり、
どんどん食べたくなります。ポテトチップスなどが良い例です。


精製砂糖に精製塩、そこに油が加わるとおいしくて
もうやめられなくなります。


テレビCMに「おいしいものは糖と脂肪でできている」というのが
ありますが、止らなくなる化学物質をいれて再購入を促すのは企業の策略で
我々はまんまとそれに引っ掛かっているわけです。



うまみ調味料

うまみ調味料には塩と添加物によってほんとうに美味しく感じさせてくれます。
この味を覚えると肉魚、野菜から出る自然な旨みでは味が薄くてもの足りなく感じます。


短時間でうまいものを作れるので重宝しますが、
過剰な食欲を得て、健康へもよくありません。



遺伝子組み換え小麦

アメリカから輸入された小麦の99%以上は遺伝子組み換え小麦です。


この遺伝子組み換え小麦にはグルテンが多く、
消化の過程でエクソルフィンという物質を生じ、
これが脳に入ると食べずにはいられない中毒を引き起こすようになります。


食べ続けていると、この小麦を食べないといられなくなるのです。


この小麦で作られた菓子パン、ドーナツなど塩、砂糖、油で味つけされた
ものを食べていると、自然と一日に一個は食べないと落ち着かなくなります。


参考文献：「食べるのを我慢できないのはあなたの意志が弱いからではありません」
　　　　　白澤卓二

やめるにはどうするか

①料理の味つけには本みりんで甘味をつける。

それだけでどうしても甘味が足りない時には
精製度の低いてんさい糖、きび砂糖などを加える。


②塩は精製塩でなく、自然塩に変える。


③一口、50回以上は噛みます。

ゆっくり味わうようにして、満腹感を得るようにします。


④食事中にお白湯を飲む。
　　

⑤パンを食べるなら小麦は国内産にして、全粒粉のパンにする。

全粒粉は少し渋味があるので食欲を刺激しませんし、精白小麦より栄養があります。
また、慣れると全粒粉のほうが満足できます。