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貧血への対処法 鉄分を減らす3つの悪習慣(原因)とは

貧血

女性は生理のために貧血が起こりやすいと考えられていますが、これには少し誤解があります。 血液内の鉄分は普段は肝臓に蓄えがきくので、生理だけで鉄分が不足して貧血が起こることはありません。 慢性的に貧血が続くのなら、その原因は日常のよくある3つの習慣がかかわっている可能性があります


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貧血とは


私たちは普通の食事をしていれば、前述のとおり鉄分が足りなくなった場合でも蓄えられていた肝臓から補給することができますから、早々貧血になることはありません。


しかし、それでも貧血になるのでしたら、食事によって得た鉄分を間違った食習慣によって減少させている可能性があります。 そこで、懸念される以下の3つの点をチェックしてみましょう。



鉄欠乏性貧血のメカニズム
赤血球のヘモグロビンは酸素を体内へ運ぶ働きをします。 このヘモグロビンを作るために必要なのが鉄分ですが、これが不足すると酸素が体内へ回らなくなります。 こうなると立ちくらみや目まいが起こってきます。

さらに酸素不足が酷くなると体はそれを解消するために心臓や肺を過剰に働かせ、それにより動機、息切れが起こります。


鉄分を少なくする3つの食習慣


【原因①】
鉄分はタンニンという物質が多くなると吸収が悪くなります。 いきなりタンニンと言われてもピンとこないと思いますが、それを多く含む食品と言えば下記のものが上げられます。


  • コーヒー
  • 赤ワイン
  • 紅茶
  • 緑茶(少し含む)


  • これらのものをたくさん摂り過ぎるとせっかく食事で得た鉄分が吸収されにくくなりますので、気をつけたいところです。


    コーヒーを止めれない方は「たんぽぽコーヒー」やチコリなどで作られた「穀物コーヒー」などを代用として試してみてはいかがでしょうか。


    ちなみに、ココアには鉄分吸収を阻害するものは含まれていません。 


    【原因②】
    第2の懸念される点は精製砂糖です。 精製砂糖とは具体的には白砂糖や三温糖のことです。 


    砂糖の原材料はサトウキビで、最初に黒砂糖が作られますが、ここではまだミネラル等の栄養分が残っています。 しかし、精製段階がさらに進んだ三温糖と白砂糖では栄養分が抜かれ、健康に有害な「甘い粉」になっています。


    残念なことにこの精製砂糖は鉄分のみならず、多くの栄養を破壊してしまう化学物質のようなものに変化してしまっています。 


    これをコーヒーや紅茶に入れて飲めばさらに鉄分が破壊され、貧血が起こりやすくなります。


    【原因③】
    最後に3つめの習慣ですが、これは水の飲み過ぎです。


    女性の方には健康や肌の潤いを保つために、水を毎日1.5ℓから2ℓくらい飲まれている方がいます。


    水を飲むことで健康になると多くの方が経験されていますので私も否定するつもりはありませんが、これには血を薄めるという一面もあります。 


    ご自身の体質や現状、季節、年齢に合った健康法なのか、一度、水の量を再確認してみてはいかがでしょうか。


    また、は血液を溶かし貧血を助長しますので、使う前にはちょっと火を入れるとよいでしょう。


    さて、ここまで鉄分の吸収を妨げるものについて述べてきましたが、以降では「これを食べると鉄分が増える」と言われているけれど、実はそうでもない2つの食品について述べたいと思います。



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    誤解されている2つの食品


    鉄分が多いとこれまで長く信じられていた食品に「ひじき」があります。


    ひじきは2014年までの成分検査によると55mgもある(100g中)と公表されてきました。ところが、2015年度になると、過去の検査では煮沸に鉄鍋が使われていたために鉄分が多く含まれたと発表されたのです。


    新たにステンレス鍋を使っての検査結果では、ひじきの鉄分は6.2mg(100g中)と訂正されました。 6.2mgという数字は多くはないけど、少なくもないというレベルです。


    信じてきた方にとってはショックでしょうが、一方でこの結果は、調理に鉄製のものを使えば鉄分が増えるということを知らせてくれました。



    つまり、普段の調理を中華鍋ですればいいわけです!(少々、洗いものは手間がかかりますが ^^;)。


    また、鉄器の瓶でお湯を沸かし、保温ポットに入れておけば、いつでも鉄分を含んだ白湯を飲むことができます。


    さて、すっかり期待を裏切ることになったひじきですが、そうは言っても効能はあなどれません。 豊富なカルシウム(骨形成、精神安定化)、食物繊維(便秘予防)、マグネシウム(血液循環促進、高血圧予防)などがありますので、とても健康的な食材であることに変わりはありません。


    最後に、もう一つの鉄分を多く含む食品として言われているものに「レバー」があります。 確かに、栄養成分の含有量から言えば鉄分が多い食品に入ります。


    豚レバー  13.0 mg(100g中)
    鶏レバー  9.0 mg(100g中)
    牛レバー  4.0 mg(100g中)


    しかし、民間療法など経験(実際の改善結果)を重んじる食養家の人々は、お肉はエネルギーになる一方で血液を汚す性質があることを指摘します。


    従って貧血の対処法としてレバーをたくさん食べることはむしろ逆効果だと見ています。ここは現代の管理栄養学とは見解が異なる点です。



    鉄分が多い植物性食品 ベスト7


    最後に鉄分が多い植物性の食品をご紹介します。

                        
    青のり(乾燥) 74.8 mg
    きくらげ(乾燥) 35.2 mg
    抹茶粉 17.0 mg
    ココア(添加物等を含んでいない) 14.0 mg
    焼きのり 11.4 mg
    切干大根(乾燥)   9.7 mg
    アマランサス   9.4 mg
    100g中 



    また、飲む点滴と言われる「味噌」もたいへんお勧めな食品です。 

    味噌には造血作用があり、腸内細菌を活性化させて免疫力を高めます。  


    鉄分、カルシウム、カリウムなどのミネラルを含み、体を温める作用もあります。その他にも多くの効能をもっています。


    ただし、これらの効能が期待できる味噌は2年以上も天然醸造をされたものに限られるようです。

    参考文献 「一汁一菜食養生活」若杉友子


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