冷え症の対策 温める前にやるべき3つとは?
体が冷えている人がもの凄く増えているように思いますが、そのせいで体を温める食材やグッズ、その他の方法がいろいろと注目を集めています。
ただ残念なのは、そもそもなぜ体が冷えてしまったのか、その原因を知らないまま体を温める方法を行っても、依然として冷えたままの自分はそのままになっているということです。 それだとアクセルとブレーキを一緒に踏んでいるようなものです。
そこで、体が冷えてしまった原因と根本的に温かくする方法を3つご紹介したいと思います。
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① 冷えの最大の原因
昔っから日本人はこんなに冷えに苦しんでいたのでしょうか。 そうではないと思います。
日本人に冷え症が増えたのにはなんらかの社会的な背景があると思われます。 私がその原因はこれではないかなと感じたのはある食事法との出会いでした。
それは「マクロビオティック」と言い、食事によって西洋医学でも治すのが難しい多くの病気を治癒させた実績をもっています。
また、欧米でも高く評価され、ハリウッドの俳優の中にも熱心な人がいます。
マクロビオティックの食事の特徴を簡単にご紹介しますと
① 主食を玄米にした、完全な菜食です。
② 砂糖と果物は厳禁です。
玄米は体を温める作用があり、砂糖と果物は体を冷やします。 特に砂糖の影響は強いです。 現代人の病気の多くは冷えからきているとも言われます。
マクロビオティックが多くの人に支持されるのは、冷える食物を徹底してとらないことによる効果を実感している方が多いからでしょう。
ちなみに、この食事法では砂糖の代わりに本みりんで甘味をつけます。
現代では調理に砂糖を使い過ぎます(自宅も外食産業も)。ここに冷えの社会的原因があると思えてなりません。
私が個人的に病気改善(冷え以外ですが)のアドバイスした方々の多くが砂糖を含んだ食品を普段から多くとられており、そのせいで免疫力を落としていました。
冷え解消法をいろいろやってもうまくいかない方は、一度、砂糖抜きの生活を試して体の変化を見られることをお勧めします。
また、砂糖の次に体を冷やすものとして上げたいのが「コーヒー」です。
コンビニやスーパーでは砂糖をたくさん含んだコーヒー飲料が数多く売られていますが、これもほんとに体を冷やします。
前述の食事法ではコーヒー豆からのコーヒーではなく、たんぽぽやチコリなどの体を温める作用のあるものから作られたコーヒーに近い味の飲み物を勧めています。
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② 消化力の改善
もともと人体には体を適度な温度に保つ機能があるわけですが、その機能に最も関係しているのが消化力(胃腸)です。その消化力が弱っているために体が冷えている場合があります。
ここでは簡単に消化力を落とさない注意事項を述べておきたいと思います。 どれも基本的なことばかりですが、とっても大切です。
・冷たい飲食をしない。 ・白湯をすする習慣を持つ(お白湯を飲むアーユルヴェーダ式健康法 ) ・消化に時間がかかる重たいものを食べない。 ・食べ過ぎない。 ・前の食事がきちんと消化されて、食欲がある時に次の食事をとる。 ・砂糖をとらない(消化活動が鈍る) ・カフェインをたくさん飲まない(消化のサイクルが乱れる) |
これらの習慣を行っていても消化力が回復せず、体の冷えが治らない場合はヨガや鍼灸などの方法で消化力を高めるとよいでしょう。
③ 冷えと血液の循環
前述の消化力を下げる理由に食べ過ぎや消化に重たいものを避けることを上げていますが、もう一つ大切なことは消化が不十分なままだと未消化物が体に残ってしまうからです。
そしてこの未消化物が時間が経過すると毒素となります。 毒素は排水管に付着したゴミのようなものです。ゴミが増えると流れが悪くなります。
この毒素が血管やリンパ管の壁について血液やリンパの循環を悪くします。 循環が悪くなると体も冷えてきます。
体内に毒素が残っているにもかかわらず、食べると体温が上がるからといって食べ続けるのは間違いです。 早めに毒素をデトックス(浄化)することが大切です。
ここで、これまで述べてきた体を冷やさない3つの原則をまとめておきたいと思います。
① 体を冷やす砂糖を避けること ② 消化力(胃腸)を回復させること ③ 血液循環を悪くする毒素をデトックスすること |
最後に冷え症の改善のために体を温める食事について述べたいと思いますが、ここではインドの伝統医学アーユルヴェーダの観点からお話します。
体を温める食事
体を温める食材として有名なものに乾燥生姜がありますが、発酵している食品もまた体を温める作用を持つものが多いです。
特に「味噌」はお勧めです。 商品を選ぶ際は1年以上の発酵期間を費やしているものが良いでしょう。
発酵期間が長いほど温める作用が強くなります。3年ものが手に入れるようでしたら、それに越したことはないでしょう。
発酵しているものでもヨーグルトは乳製品ですから重たさを増やすという一面もあり、また体を温める作用はありません。
その他の体を温める代表的な食材には「梅干し、かぼちゃ、葛粉」、お茶では「番茶、びわ茶、よもぎ茶」などがあります。
調理法では弱火でコトコト1時間以上、火(ガス)で煮ることによって「火」の質が食材に加わります。 こういう考え方は西洋の栄養学にはありません。
人参、ごぼうなどの野菜を2~3時間煮込むことは、冷えからくる病気を改善するのに有効です。
ただ、この際、電気(IH)では効果がありません。
「唐辛子」は即効で体を温めてくれますが、後になって体を冷ます作用があります。 それに多過ぎると胃腸の粘膜を荒らします。
また、心をイライラさせたり、攻撃的になる面がありますので注意が必要です。 アーユルヴェーダでは常食はお勧めしていません。
漢方で生姜と並んでよく使われるものに「シナモン(桂皮)」がありますが、これも体をよく温めてくれます。 風邪の初期に飲む葛根湯の原料の一つでもあります。
日本ではお菓子の香りつけや調味料の五香粉くらいにしか使われませんが、私はシナモンの粉を、ハチミツと一緒に食べています。おいしいですよ。
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